無麻酔での歯科処置はとっても危険です!2015.09.10 (Thu)
最近、「トリミングサロンなどで無麻酔での歯石除去を行っている」と、
耳にすることが多くなりました。麻酔には全くリスクが無いとは言いきれませんが、
無麻酔での歯科処置はお勧めできません!理由として........
@動物が動くので確実な処置ができない。
A動物が動くと押さえつけてしまう可能性があり、動物、施術者ともに危険である。
B歯石のかけらなどが気管に入り、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性がある。
C歯を折ってしまったり、歯肉を傷つけてしまう。
D動物に恐怖心が残ってしまう。
歯垢、歯石の除去は麻酔下で歯と歯の間や歯肉溝の中、
歯の裏側までしっかりと行うべきです。
意識下での処置を繰り返すと、動物に恐怖心が残り、口まわりを触らせてくれなくなり、
デンタルケアが困難になる要因になります。
歯垢、歯石が付着してきたら、歯周病になる前に歯石除去を行うことで,
きれいな歯を取り戻す事ができます。
これからの歯科治療は、悪くなった部分を治療するのではなく、
いかに健康な状態を長く維持することができるかを考える「予防歯科」が重要になります。
ペットのお口の問題でご心配なときは当院にご相談下さい。