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症例

犬の口腔内扁平上皮癌(12歳齢、チワワ):大がかりな外科手術や放射線治療の代替策として
写真1.

治療開始前の扁平上皮癌の写真。右臼歯の周りに存在するモコモコとした隆起物(矢印)が扁平上皮癌。この腫瘍を治療するためには、上顎骨を含めた広範囲な外科手術あるいは約1カ月間かけた放射線治療のいずれかが標準的な治療法である。

写真2. 第1回目のECTから22日目の写真。扁平上皮癌は顕著に縮小した。腫瘍が縮小し、グラグラとなった臼歯を抜歯した結果、一過性の出血が認められている。ECT後の副作用としては口の痛みが発現。ただし、ご家庭での痛み止めの内服および食事変更で体重は維持できている様子。
写真3. 第2回目のECTから30日後の写真。腫瘍はさらに縮小し、肉眼的に確認可能な扁平上皮癌はわずか。
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犬の口腔内悪性黒色腫(11歳齢、シェルティー):少しでも楽になる治療をしてあげたい!
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硬口蓋〜軟口蓋に発生した悪性黒色腫(=メラノーマ)。矢印で囲った黒い部分が全て腫瘍。残念ながら、初診時には既に、頸部の複数のリンパ節(下顎リンパ節や内咽頭後リンパ節など)に腫瘍が転移していた。この様な場合、転移巣であるリンパ節も含めた緩和放射線治療が標準的な治療。一方、諸般の理由から、ご家族は緩和治療としての電気化学療法をご希望された。

写真2. 第1回目のECTから35日後の肉眼写真。腫瘍は扁平化し、辺縁が明瞭化している。第1回目のECTから5カ月後に転移病変の進行によって安楽死がなされるまで、腫瘍はほぼ同等の大きさを維持した。
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犬の軟部組織肉腫(14歳齢のボーダー・コリー):脚の断脚だけはいや!
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治療開始前の前肢前腕部に発生した軟部組織肉腫。脚を切断しない限り、外科単独での完全切除は困難であることが予想された。 外科手術中の写真。腫瘍の大部分が切除されたが、一部(矢印)は下部組織に固着している様子。 電気化学療法から127日後の写真。傷は完治し再発もない。外科治療から約22カ月、再発および転移は認められていない。

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摘出された病理組織検査写真。紫色の部分が全て腫瘍細胞。腫瘍細胞が辺縁部まで広がっており(矢印)、不完全切除であることが確認された。このままでは再発リスクが高い。術後の補助治療として、患肢の切断、約1カ月間におよぶ放射線治療、電気化学療法がご提示され、ご家族は電気化学療法を選択された。

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電気化学療法から43日後の写真。電気化学療法の副作用で皮膚の一部が壊死を起こしたが、その後間もなく皮膚は治癒した。

猫の鼻平面の扁平上皮癌猫の非平面の扁平上皮癌(11歳齢の雑種猫):顔面が変形するような手術は避けたい!
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電気化学療法前の写真。鼻平面の扁平上皮癌が拡大し、口唇まで広がっている。標準的な治療として、変色している部分を取り除く大がかりな外科手術、あるいは約1カ月間におよぶ放射線治療が適用となる。 2〜3週おきに合計4回の電気化学療法を終え、治療開始から7カ月後の写真。肉芽はきれいに増生しており、日常生活にも全く支障がないレベルまで回復した。
猫の上顎に発生した肥満細胞腫(4歳齢の雑種猫):眼瞼機能を温存したい!
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治療開始前の左上眼瞼に発生した肥満細胞腫。盛り上がっている部分以外にも腫瘍細胞は広がっており、十分な外科マージン(正常組織と腫瘍組織との余白)と供に切除しようとすると、左目を摘出しなければならない可能性が高い。 ご家族が眼球温存を希望したため、外科治療と電気化学療法の集学的治療(コラボ治療)を提案。まずは、眼球を温存した手術直後の写真(麻酔覚醒中)。手術の約2週間後に電気化学療法が単回実施された。 術後8カ月後の写真、傷も治癒し、現在までに肥満細胞腫の再発徴候はない。

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摘出された病理組織検査写真。紫色の小さなドットが全て腫瘍細胞。腫瘍細胞が写真下まで進展し、切除縁まで広がっている様子がうかがえる(矢頭)。残念ながら外科治療単独では不完全切除と判断され、このままでは再発する可能性が高いと判断された。

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電気化学療法実施2週間後の一過性副作用。電気化学療法実施部の皮膚に炎症が起こり、かさぶたができてた。